MuleSoft
「MuleSoft」は組織内で使用するアプリやサイトを統合し、一括で「サイトやアプリの設計、保護、構築」を行うサービス基盤です。 組織内で使用するデータが統合され、組織内部での業務効率が図られるのはもちろんですが、作成したサイトやアプリの提供先であるお客様にも最適化した環境を提供いたします。
MuleSoftの使命は、あらゆるアプリケーション、データ、デバイスを簡単に接続できるようにすることで、お客様のビジネスに起こる変化と革新をご支援することです。API主導の接続性によるインテグレーションプラットフォームであるMuleSoftのAnypoint Platform™は、世界約60カ国、1,600を超えるお客様のアプリケーションネットワークの構築にご利用いただいています。アプリケーションネットワークにより組織全体のデータを解放することで、ビジネスは新しい収益チャネルを容易に創出し、運用効率が改善され、差別化された顧客体験の創出が可能になります。
Integration PaaS
・データソース接続
・データ加工
・プロトコル変換
・オーケストレーション
API Lifecyde Management
・API設計、開発
・APIポータル
・APIポリシー管理
・モニタリング・可視化
MuleSoftとは MuleSoftは3つの機能に応じたサービスを提供しています。
API統合開発機能 Anypoint Platform
世界一のAPIプラットフォームとして大企業で利用されています。ノーコード&ローコード開発が特長でシステムのデータ統合を容易にします。
あらゆるシステムを「つなぐ」ことにより業務の自動化、効率化をはかります。
プロセス開発 MuleSoft Composer
プラットフォームの軽いバージョンで2022年8月にリリースされました。アプリとデータを瞬時に接続し、ノーコード&クリックだけで開発可能。フロー設計、開発、管理にも対応しプロセスは自動化、限定されたRPA機能を持ちます。コネクタ数に数量が決まっており機能制限されています。
自動化開発 MuleSoft RPA
Botでタスクを自動化します。大量の繰り返し作業が自動化できることにより業務効率がはかれます。クリックだけでプロセス設計することも可能です。Anypoint Platformと統合されたためRPAで作成されたプロセスは編集、再開発が可能です。マンパワーに頼っていた部分が複合的に自動化することで業務効率化につながります。
Anypoint Platformとは
このツールは開発と管理がメインで3つのツールがあります。
・DesignCenter
・Anypoint Code Builder(BETA)
・Anypoint Studio
★DesignCenterとは
WebベースでAPI設計、開発を行います。
★Anypoint Code Builder(BETA)とは
VSCode Webベースで設計、開発を行います。API設計も含まれていますが現在はBETA版での公開です。
★Anypoint Studioとは
Eclipseアプリベースのため、Windows、UNIX、Macでの開発が可能です。JAVAベースMuleランタイム対応となっており、JAVAコードで編集可能。API・アプリなど高度の設計、開発ができるツールです。
APIを利活用するためのMuleSoftの考え方
API化によるスモールステップ開発
適用領域を拡大するごとに資産の再利用が進み、アジリティの向上(開発の効率化、リリースの迅速化)とコスト削減を実現します。
1.200以上の専用コネクタ・汎用コンポーネントを使ったローコードAPI開発
MuleSoftが提供する開発ツール(FlowDesignerもしくはAnypoint Studio)を使えば、200以上のコネクタや抽象化されたコンポーネントをグラフィカルに組み合わせて、実行・結果確認しながらAPIをローコード開発できるようになり、開発効率が向上します。
また、設計時に、一貫性のあるルールを適用することができます。すべてのAPI定義がルールに準拠しているかどうかの確認ができるため、簡単に設計思想やセキュリティメカニズムを統一することができ、品質の向上、開発の効率化が図れます。
2.APIのデプロイ環境の柔軟な組み合わせ
開発したAPIのデプロイ要件は、データの機密性などによりさまざまです。MuleSoftではデプロイ環境の選択肢が3つあり組合わせ可能です。複数環境の場合でも単一の管理基盤(CloudHub)で管理可能です。
・CloudHub : MuleSoftが提供するiPaaS。
・Runtime Fabric : CloudHubの構造を踏襲したKubernetes Cluster上のAPI実行環境。ユーザーのデータセンタ、IaaSで実行。
・Standalone : 機密データを扱うAPIをオンプレミス環境で実行させたい場合の選択肢。ミドルウェアとしてランタイムを稼働。
また、MuleSoftが提供するVirtual Private Cloud/Virtual Private Networkを用いて、お客さまのネットワークと安全な通信経路を確立することができます。
3.API管理機能の充実
APIには、認証機能、不正なアクセス・攻撃からのセキュリティ保護、一定期間に処理される要求数の制限などクライアントのアクセス管理の実装が必要となりますが、API Managerによるポリシーによりこれらをシンプルな手順で一元管理のもと実装できます。 MuleSoftで開発したAPIだけでなく、既存のAPIも含めてAPIを管理・保護することも可能です。
また、APIの使用状況やポリシー違反状況をAnalyticsを使って分析したりトラブルシューティングすることもできます。
4.APIの共有機能
MuleSoftが提供するAnypoint Exchangeを使い、開発したAPIを企業や組織内で共有することが可能となります。これにより組織内で似たようなAPIが乱立することを防ぎ、APIの再利用が促進されます。 APIは仕様が決まった段階で公開することができ、ドキュメントの自動生成やモックサービス機能があり、利用者が動作確認・テストして利用を判断することを可能にします。
5.実行・監視機能
CloudHubでは、ダウンタイムなしのアプリのリリースや無応答時のAPIの自動復旧が可能です。APIの水平/垂直/自動スケーリングを行うこともでき、性能要件に柔軟に対応可能です。 また、ログのオンライン確認や閾値指定によるリソースの監視・通知設定も行えます。
Anypoint MonitoringではAPIや実行環境の監視をリアルタイムで行うことができます。標準のDashboardのほかにカスタマイズも可能で、さまざまな項目を監視することができます。